キャブレターに取付けるファンネルも長さは色々です。長さを変えたらどう変わるのか?この疑問にお答えします。よく勘違いしているのが短いファンネルを装着したらエンジン性能がパワー重視の高回転型に、長いロングファンネルを装着したら低速重視のトルク型に変わると思わています。答えは【いいえ】です。100%間違いともいえませんが、ファンネルだけでエンジン特性は大幅に変わりません。例えば低中速回転を主に考えられたSRやアメリカンバイクに短いファンネルを装着したら、ZX9Rのようなレーサーレプリカ並に走り出すでしょうか?走りませんよね。その各々のエンジン特性に合ったファンネルを選ぶと言うのが正しい考え方です。エンジン特性はそのエンジンの目的別に開発段階で決まっています。もちろんカムシャフトを変えたりピストンを変えてボアアップしたりすればエンジン特性は変える事はできますので、チューニングの仕様によってどの長さのファンネルがベストチョイスか判断できます。ただし、どのエンジンに付けても短いファンネルより長いファンネルの方が低中速でのアクセルレスポンスはよくなるし、短いファンネルは高回転でのレスポンスはよくなります。また短いより長いファンネルの方がキャブセッティングはし易いと思います。ファンネルの長さを変えるとエンジンフィーリングは変わってきますので、バイクエンジンの場合通常は20mmから65mmの間で選択するといいと思います。ファンネルの長さとエンジン特性が合致した時こそ、最高のパフォーマンスが体験できます。ファンネルを変えればフィーリングだけでなく吸気音も変わりますから色々変えて乗って試してみるのも楽しいですね。 キャブセッティングをした後にファンネルの長さを変えるとどうなるでしょうか?これもよく聞かれる質問です。一度、ある程度正確にセッティングがでたキャブレターの場合、例えば現在35mmのファンネルが装着されていたとします。その場合、20mmから80mm程度の幅でファンネルを交換しても再度キャブセッティングはほとんどの場合必要ありません。厳密に言えばリセッティングをした方がいいと思いますがストリートで乗る程度でしたらそこまで必要はないと考えます。リセッティングしても微小ですので、手間を考えるとそのまま乗って全く問題ないと思います。 |
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